横浜ツーリング

2011/3/15

266Km

背景

3/11に発生した東北地方太平洋沖地震、そして大津波の影響で、福島第一原発の状況が非常に悪くなってきた。

第一原発30Km圏内は、屋内退避指示が出された。それはロイヤルスイートから10Kmくらいのところ。

周辺では、消防が屋内に避難してくださいとアナウンスしている。

家にこもりっきりの生活なんて考えられん。

サバイバル生活もそろそろ潮時か…。

横浜へ避難するとしよう。

さて、おサレカーで横浜に到達できる程度のガソリンは入っている。

しかし、それは大渋滞にはまらないという前提の下である。

常磐道は通行止め、R6はボロボロ、さらには常磐線は運休である状況から判断すると、大渋滞は想像に難くない。

それにガソリン供給の手段もない。

よって、おサレカーでの移動は、最悪、死を覚悟しなければならない。

そこで切り札の駄ヱ愚を投入する。

乗車したときはどんなに疲れても、土砂降りにやられても、必ずガスを満タンにして帰宅するという習慣を身につけた。

それがこの状況で光り輝いているのだ。

さあ、横浜への、涙なしには語れないツーリングに出発しようではないか。

ん…。コケても、パンクしても誰も助けに来てくれないぞ。

細心の注意を払わないと。

いわき〜東京

13:25

夜逃げ仕様

昼だけど。

準備中、話掛けられる。

これから逃げるの?ガスあるんだ。

ありますよ。

そうかあ。もうガス欠だからどこにも行けないよ。

そうですか…。

14時出発。

おサレカーとはしばらくのお別れだ。

R6を南下。

鹿島あたりの道はガタガタである。

サインシャインロードが終わってから(突き当たりを左折してから。勿来駅あたり)、大渋滞が発生。

このときばかりは、お下品な走りをしても許されるだろう…。

北茨城。磯原では片側交互通行になっている。これが大渋滞の原因の一つか。

また、野口雨情記念館近くでは、クルマがひっくり返っていたり、焼け焦げていたり…。

目の当たりにすると怖い…。

高萩では、ガソリンスタンドが2台オープンしていて大渋滞。

日立に入る。おっ。ガソリンスタンドやってる。十分入っているが、補給できるときに補給する。

軽油しかないのですか…。

海沿いのR6日立バイパス手前で焼肉屋が営業中!

ちょっと勇気づけられる。でもお腹いっぱい。

海沿いの日立バイパスを通ると早いが、余震と津波のコンボが怖いので街中を通る。

日立南大田IC手前のコンビニで休憩。ここまでくれば一安心、か…?

コンビニは営業を終えたところ。

水戸に入る。ところどころ建物がボロボロになっている。

ブクオフ手前のゲーセンに至っては、外壁が崩れて中が丸見えだ。

落下してしまったシトはいたのだろうか…。

水戸を過ぎ、小美玉あたりから、震災の影響が見えなくなってきた。

東京に入る。

銀座が…、暗い…。

こんな光景は初めてみた。

心底寂しい。くじけそうになる。

東京〜横浜

19:23

築地でゾロ目ゲット!

目の前に海鮮丼の店がある。腹減った。食べるか…。いや…。

汐留から首都高。

夜景も…、ない。

メーラン食べるか。

20:20

環2家

アツアツな物を食べたかった。

今日のできはよろしくない。贅沢言っている場合ではないが、よくないものはよくない。

食後、店の外で、店員さんに話しかけられる。バイクについてトーク。

よほどいわきから逃げて来たと言いたかったが、やめておいた。

20:43

ガソリン入れたいけど、当然のごとくガソリンスタンドはやっていない。仕方ない。諦める。

ビール買って帰宅。

やれやれだ。

バイクに乗って22年と半年、バイク海苔で本当によかった…。

21:52

帰宅

持ち物を検分。

ああ、貴重品で持ち忘れた物があるぞ。ちゃんとリストアップしておくべきだった。

デジカメ画像など、思い出のデータはDVDに焼いておけばよかったな…。


5日振りの風呂のなんと気持ちよいことか。

そして風呂上りの、ヒエヒエのビールは最高だ。

生きててよかったなあ…。

(テレビをぼんやり眺めている)









ネムヒ

( -ω-) zzz





























2231・静岡県東部・M6.0・6強・4

テロンテロン♪テロンテロン♪緊急地震速報です。強い揺れに警戒してください。

(山梨・静岡・神奈川)




(;゚ω゚)!!!





























(´Д`) 避難してこの仕打ちかよ。もう逃げられねーよ。





























ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ

( Д ) …。

(本文ここまで)

[2011年活動記録]

[ホーム]